
人は常に何かを考え続けています。
しかし、人は複雑なことを考え続けることは出来ません。
私の場合、他人の言う「簡単なこと」も出来ません。
ほとんどの人は、決まったことしかできません。
私も、イレギュラーな対応が嫌いです。
人に必要なのは成功ではなく失敗という知識だと思っています。
決まったことを無意識に行えるようにするために【マニュアル化】
「マニュアル」でも「テンプレート」でも「型」でも名前は何でも良いですが、何事においても、考える必要が無い状態にするための定義を作っておきましょう。
定義を作る上で必要なのは細かな過程です。特に過程を言語化できるのが望ましいです。
そのため成功であっても失敗であっても、自分にとって必要な知識を得るには自分で一度は経験するのが効果的です。
その成功や失敗の体験をマニュアル化してください。
仕事の場合、与えられたことのみを行えれたならばその時はとてもとても楽なのですが、失敗すら出来ないような作業では成長もしません。
そして、今の楽を優先して成長しなかった人の末路は、他者の成功を妬むだけの虚しい老害です。
体験してこそインプット
体験こそがインプットとなりえます。
この体験とは、「体や口を動かす」それに対して「反応を貰う」ことです。
自分が見ただけ聞いただけでは20分後には忘れます。
人間の脳はそういう構造になっています。
インプットしたいことは、頭ではなく体で覚えると思っておきましょう。
もしプログラムを学習したいなら、本に噛り付くのではなく実際にコードを打ってみて、誰かに見てもらい指摘してもらってください。
大事なのは、誰かに指摘してもらうことです。
自己採点で記憶の定着はしないものと考えてください。
その反応を貰うという体験がインプットに繋がります。
マニュアル化のための言語化
マニュアル化するために、失敗と成功を積み重ねる必要があります。
そしてその経験を言語化できるようにしておくべきです。
言語化は、自分の中にあるイメージから必要な部分を切り取って、言葉に作り替える作業です。
自分の中のイメージほど曖昧なものはありません。
人間は都合よく物事を解釈するからです。
人は、正しい手順を覚えてしまえば無意識下でもそれを実行することが出来ます。
逆に無意識下で出来るまではアレコレ考え続ける状態になります。
その中で、同じことをやって同じ失敗をする人がいます。
例えば、PCを良く触る人は、ブラインドタッチでキー入力ができる人も多いのではないでしょうか。
しかし、最初の頃は苦労したはずです。
特にキーボードを初めて触るような人の場合、人差し指だけで打つ人もいるくらいですから、両手の指を使う感覚からして戸惑うと思います。
無意識下で出来るようになった人は、自分の指がキーボードのどの位置にあるかを構造的に理解してる状態です。
最初は誰からか聞いたやり方を模倣して何となくで手に入れたかもしれませんが、やり続けた結果、「自分の指の位置はココが安定だ」とか「こっちで打つ方が早いな」とかが分かってきます。
そしてそれは言葉としても形作ることが出来る状態になってきます。
言語化には訓練が必要ですが身に着けておきたいスキルです。
言語化したものをアウトプット
そして、言語化したものを定着させるにはアウトプットが必要です。
頭の中のイメージしているだけでは、いざ他者に説明しようとしても、あやふやな表現が含まれてしまい、相手に伝わらないためです。
言語化は、「誰かに説明する」という過程を経るとより伸ばすことが出来ます。
つまりはアウトプットできる環境が最適と言うことになります。
一度でも外に放出したものは自分の記憶に定着しやすくなります。
いくら自分の中で言語化してもそれは一時的なもので記憶としては定着しておらず、短い期間で忘れてしまうでしょう。
本来、無意識下で動くためには言葉で思い出す過程はありません。
例えば、信号を渡る際に「あっ、赤信号だ」とは思っても、「赤信号だから止まらないと」と行動パターンまでを考える人は少ないと思います。
(止まってから「左右に車が来ているか確認しよう」と状況による判断をする人はいると思いますが)
また、よく後輩の仕事を面倒を見ている社員の成績が良くなってきたという話を聞くことがあります。
他者に教えるには相手の疑問を払拭できている状態にしておく必要があり、自分の中で言語化できるまで落とし込むことが強要されます。
相手に伝えるための言語化ですので、途中でも良いので一度外にアウトプットしてみましょう。
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